FCバルセロナのこととか思ったことを書く

FCバルセロナが好きなのでそれに関して思ったことを書きたいように書いたり、他のチームについても書いたりしたいです

ディナモ・キエフ戦〜そして新時代へ〜

 バルサがCLベスト16への望みを繋ぐには、絶対に勝たないといけない一戦。結果は0-1で勝利と、やはり苦しむことになりましたが、今回は勝ったことが何よりも大事です。

そんな試合の感想とかを書いていきたいと思います。

バルサのメンバー

ファティ  デパイ  ガビ

  デヨング  ニコ

     ブスケツ

アルバ ラングレ エリガル ミンゲサ

    テアシュテーゲン

 

といったスタメン。復帰したデヨングが左IH、直前でデストが出れなくなったので、そこにガビと言った形でした。デンベレとアラウホはベンチスタート。負傷したピケの代わりにラングレを起用。両CBがカード貰いがちなのが怖いところ。

崩しきれないバルサ

 試合展開としては、バルサがボールを握り攻め手を模索する中、キエフは奪ったら4~5人で全力ダッシュしてポゼッションを回復、なかなか迫力のあるカウンターを狙っていました。バルサとしては、デパイがフリーで撃てる場面などもありましたが、あと一歩でブロックされてしまうような攻撃が続きました。右も個で剥がせるデストではなくガビだったので、あまり迫力のある攻撃はできず。まあデストがいたらそうだったかというとそうでもないんですけど・・・。

 この試合特に多かったのは、右からオーバーラップしたミンゲサがクロスを上げるという攻撃。あれ?バルジュアンさん?それクーマンの最終手段では?と思ったけどこの試合だけは結果が全て。ならばと思って寛容な目で見ていましたが、それ以前の問題でした。ミンゲサのクロスはゴールラインを割ったり、遠くまで行ってしまったりして上げる意味あるのか?って感じでした。

 復帰したデヨングもあまり効果的な仕事をすることはできず。むしろカウンターを受ける時に中盤にいないこともあり、プレスが機能せずに自陣まで追い込まれるといった展開が多かったです。バルサとしては、押し込んで攻撃をし続けたいので、デヨングの立ち位置というのは依然として大きな課題になると思いました。

 バルサは確信を持てない手探りな攻撃が機能しない中、相手はボールを奪うや否やカウンターという確固たるビジョンを持って攻めてきました。迫力も相手の方がありましたし、うっかりCBが退場してしまったら絶望だな…という前半でした。

 

最終兵器投入

 苦戦するバルサ、ついにあの男が投入されます。そう、ウスマン・デンベレ。約4ヶ月の離脱だった上にこの男なので、正直使うにしても残り10分とかでだと思ったら65分での投入。この男が何かを起こさないと勝てない。そんな予感に包まれましたが果たして。

 基本的には幅を取り、意外にもボールをシンプルにはたくシーンもあり、スピードを生かして一気に決定機手前まで持って行ったり、中に切り込んでいってシュートというシーンも二回ほどありました。といった具合に、彼だけがいるだけでチャンスが増えて流れがバルサになりました。

 そして70分。今まで「テキトーに蹴ってない?」ってぐらい四方八方にクロスをぶちまけていたミンゲサさんですが、しっかりと中を見てグラウンダーのクロス。そしてその先には我らがウスマン・デンベレが!?と思ったら相手DFが触る。しかしクリアできずにファティの前に転がったボールをファティが豪快に撃ちました。これが相手ゴールに突き刺さりバルサついに先制。アグエロに捧げるパフォーマンスをし、バルサを救ったのはまたもこの10番でした。

 そのままなんだかんだで試合終了。終盤に追いつかれるクソ展開を警戒していましたが、最近不調気味のテアのビッグセーブもあり、クリーンシートで勝利。望みを次のベンフィカ戦に繋げました。

 

フレンキー・デヨング

 この試合、あまりパフォーマンスが良くなかった、というか最近ずっと存在感を出せずにいるこの人。コウチーニョのような災害というわけではなく、昨季の彼を知っている者からすれば明らかに不調とわかるから心配です。

 前回、デヨングはメッシがいなくなって迷いながらプレーしている的なことを言いましたが、やはりそうだと思います。加えてクーマン時代の役割も影響しているのでしょう。彼はクーマン時代に明らかにキャパオーバーというぐらいのタスクを任されていました。それでも機能していたのは、攻撃時のタスクが非常に明確だったから。メッシにいい形で預け、チャンスと思ったら飛び込むこと。しかし今はそれがなく、攻撃で違いを作ることはできなくなっています。にも関わらず、一応前に上がったりはするので、その空いたスペースをカウンターに使われたりしています。

 そしてニコ・ゴンザレスの台頭。彼はラマシア出身の選手で、ブスケツの後継者と呼ばれ、強靭なフィジカルとボールコントロール、そして推進力を持っています。何よりも、カンテラで養われたバルサスタイルはこのチームでは非常に強力な武器です。

 よく、バルサはデヨングが2人いれば勝てるなんてことが言われたりしますが、ニコはデヨングと似たプレーをすることもあり、この二人をうまいこと共存することができれば、ブスケツがいなくともより現代的にアップデートされた新時代のシャビ・バルサが誕生する可能性もあるのではないでしょうか。

 現状、デヨングは迷いながらプレーしている。それはメッシの不在による攻撃の形の問題と、タスクの不明確などが原因だと思う。得意の持ち上がりや飛び出しなどの使い所がわからないといった具合だろう。だから、その辺りをクリアにして、役割を明確にできる監督が来れば、彼は再び別格の存在となれると思う。

まとめ

 といった感じでクーマン解任後のバルサで最も重要な試合で辛くも勝利したバルサ。この試合は内容以上に勝ちが大事だったのでとりあえずよかった。バルジュアン監督的には最大の仕事を達成できたということで、あとは次のセルタ戦で勝てるかどうか。ここも勝てれば正直言うことなしです。そしてそのあとはおそらくシャビ就任発表からの代表ウィーク突入。21日にカンプノウでシャビの初陣エスパニョール戦。そして中三日でベンフィカというスケジュール。

 代表ウィークの間にどれだけ準備できるかがカギですが、代表に行かない選手もかなり限られてきます。そういう意味ではシャビも認めるデンベレがシャビの指導でどれだけ生まれ変われるかはこの期間にかかってるのかもしれません笑

 バルサの若手を優遇してくださるルーチョことルイス・エンリケ様ですが、ここで漢を見せて、「今のバルサはシャビの元で準備する時間が必要や!!代表には呼ばないからじっくり準備せえや!!!」とかしてくれないですかね笑