FCバルセロナのこととか思ったことを書く

FCバルセロナが好きなのでそれに関して思ったことを書きたいように書いたり、他のチームについても書いたりしたいです

シャビ監督就任前、最も重要な試合へ

超絶重要な試合

 日本時間11月3日午前5時から、グループリーグ4節のディナモキエフ戦がありますね。

 この試合、ある意味クラシコよりも大事な試合と言えるかもしれない。ある意味ね。どういった意味かというと、ここを落とすとグループリーグ敗退が濃厚になるばかりか、ELに行けるかすら怪しくなってくるという意味です。

 シャビ監督の就任が濃厚とされる今、暫定監督はチームを正しい道に戻せればいいと言いましたが、ここだけは内容度外視でなんとしても勝たなければならない。

前回の試合

 前回はカンプノウでの試合でした。結果は1-0でバルサの勝利。内容的にも、バルサが押し込んで支配し、キエフはほとんど何もできないと言った試合でした。しかし、バルサとしては押し込んでボールを支配しているだけであり、効果的な攻撃ができていたかといえば怪しいところです。キエフとしてはスコアレスドローが狙いだったでしょうし、この内容でアウェイの地でも勝てるのかと言われるとうーん。

違い

 前回はエリック・ガルシアが処分を受けていたため、ラングレがCBとして出場しました。また、ファティは頭から出れる状態ではなく、途中出場だったこと、ルークデヨングがスタメンだったこと、などが違いでしょうか。

 今回は負傷していたアラウホとデンベレが復帰します。前回もいましたが、久々の試合という意味ではデヨングとファティの復帰も大きいです。バルサとしてはアグエロの離脱が痛いですが、一応スカッドを見ると、だいぶマシなリストになったと思います。

 ただ、デンベレがスタメンというのは考えにくいですので、出るとしても60分以降、最悪出ない可能性も十分あると思います。

 前回のキエフ戦前の4試合は2勝2敗の6得点6失点という状況。今回は3試合で0勝2敗1分という状況。チーム状況としては、今回の方が悪い中、アウェイで勝てないバルサがアウェイでの試合ということで大きな不安が残ります。

 

展望・デンベレの復帰

 バルサとしてはどうしても勝たないといけない試合。バルサとしての矜持もそうですが、決勝ラウンドにいけないと財政的にもさらに厳しくなるだろうから、そういう意味でも勝たないといけない。また、次のベンフィカ戦はホームなので多少有利に働くと思いますが、アウェイのバイエルンに勝つというのは現実的ではありません。バイエルンが全部勝って、バルサバイエルン以外に勝って2位で突破というのがギリギリのラインでしょう。

 シャビ監督が来れば、バルサを立て直してくれると信じていますが、それまでにCLから姿を消すというのは絶対に避けたいところ。バルジュアン監督の初陣では、ちょっとした変化は見られたものの、今回復帰したデヨング、アラウホ、デンベレは他の選手よりも適合してないと思うので、その辺りも含めてどう言ったサッカーをするのか、難しいところです。クーマン的に個に頼るのも今回に限ってはアリだと思います。復帰した選手が重要な役割を担うと思うので、いきなり新戦術で混乱するよりはマシだと思います。

 鍵はやはりデンベレでしょうか?今のバルサにはない幅と深みをもたらすことのできる選手です。周りと合わないのはそうですが、個人で2、3人抜いたり、理不尽なミドルを持っているので、相手としてはいるだけで嫌な選手。彼がいることで、空いてくるスペースもあるはずです。問題はそこを有効に使えるかどうか。デンベレを起用するのであれば、その辺りをバルジュアンがどれぐらい整備できるかが重要になってくると思います。

 また、勝てるならどんな内容でもいいと言いましたが、であればデンベレはますます重要になってくるかもしれません。トッテナム戦のスーパーゴールから久しいですが、相手を引き込んで独力でのスーパーカウンターを狙うのもありだと思います。リヴァプール戦では似たような状況で外しましたが、今回決めればスーパーヒーローになれるかもしれません。他の選手なら遠慮して迷ったりする場面で空気を読まずにシュートを撃って、その結果決めるなど、あの空気の読めなさが今のバルサにスパイスを与えることを祈りましょう笑

 そしてフレンキー・デヨングの復帰。ここ数試合、彼のいない試合が続きましたが、ニコやガビなどのカンテラーノが躍動。彼とぺドリの不在を感じさせないパフォーマンスを見せました。しかし結果は勝てていないのだから、やはりデヨングは必要なのだと思います。しかし、今季は加入して以降最もバルサスタイルに悩んでいるように見えます。バルサスタイルを目指すバルジュアンの戦術にいきなり適合できるとは思えませんので、監督の采配に大きく左右されることになると思います。

 最近のバルサは左に人が集中しすぎるので、右にいることの多いデヨングは空気になってしまうこともあります。しかし、左でゲームを作れば、それだけ相手の陣形も左に寄るので右がスカスカになってきます。そして右にいるのはデンベレとデヨング。この状況を想定してうまいことデザインできれば、いい形を作ることができるのでは?

 デヨングや他のバルサの選手もそうですが、昨季に比べて不調なのは、メッシがいないからという理由が大きいと思います。今まではメッシを信じて預ければ良く、メッシを信じて走れば良かったのです。これほど単純なことはない。

 しかし今は違う。誰に預けるべきなのか、走ったとして誰が出し手になるのか、その辺のことをクーマンはメッシが抜けて以降全然構築してこなかったのだと思います。だからデヨングもなかなか飛び出せないし、バックパスや横パスが多くなっているのだと思います。

 メッシがいてもマドリーやアトレティコ、パリなどに勝てなかったのは、彼らはメッシだけなら止められるからです。だからメッシに全てを委ねていた昨季は、メッシだけで通用する試合にしか勝てなかった。メッシが封じられた時のプレーの仕方を知らなかったのだと思います。だからこそ、メッシの抜けた今季はそもそも攻撃の仕方のわからない集団になってしまったのですね。

 ちょっと脱線しましたが、要するに誰がどのタイミングで出すか。それを整備するだけで攻撃の形ができてくると思います。左で作って、対角のデンベレが走ってディフェンダーを釣って、薄くなった中央にデヨングが飛び込む。と言った形は今までしてきたサッカーをしても、再現するのはそう難しくないと思います。ただ、この形だとカウンターのリスクがあるので、アラウホの出場も重要かもしれません。とにかく、バルジュアンとしては、誰が出し手になるのか、をチームで共有できるようにしておく必要があると思います。

 アグエロが出れないし、ファティとデンベレも復帰直後ということもあって、おそらくコウチーニョがそこそこ出ると思います。正直今期のパフォーマンスは目を瞑りたくなるものですが、デンベレの存在で中が空いてくれば、得意のシュートを打つ機会もあるかもしれません。また、この二人、たまーにいい連携を見せることもありました。さっき言った、デヨングの飛び出しやデンベレのカウンターにしても、この男が出し手になってアシストすると言った展開も想像できないわけではありませんしね。

 出るかもわからないデンベレでこれだけ話すのもアレですが、やはり彼が右にいると、今のチームだと見えてくる景色が違ってくるのではないかと思いました。

 正直あまり期待してませんが、おそらく出るだろうから出るならこういったことをしてくれたらいいなと言った話でした。

まとめ

 長々と書きましたが今回は絶対勝たないといけない試合。引いでデンベレでよーいどんしてもいいし、最悪クロスゲーしてもいいです。理想は次につながるサッカーをすることだけど、内容は良かったけど勝てませんは許させれません。

 スカッド的にはバルサの方がいい選手が揃っています。しかしだからと言って今のバルサにとってキエフは決して格下ではない。と言った気持ちで望まないと痛い目を見るかもしれません。

 アウェイで厳しい一戦ですが、ここを乗り切ればシャビ就任の希望が見えてきます。選手たちも気合十分で臨むと思うので、全力で応援したいですね!